「神様名鑑」18.根の国とスセリヒメ

18.根の国とスセリヒメ

根の国を訪れたオオナムチの前に、スサノオの娘スセリヒメが現れます。
ふたりはすぐに心を通い合わせ婚約しますが、スサノオが怒って次々と試練を与えます。

蛇が這い回る部屋やムカデと八チが飛び回る部屋に入れられますが、スセリヒメが助けてくれます。
野原で火を放たれますが、ネズミが助けてくれます。
さらにスサノオは、髪にいるムカデを取らせようとしますが、これもスセリヒメの機転で逃れ、
スサノオを眠らせることに成功します。

この隙にスサノオの髪の毛を屋根に結び付けて逃げ出します。
ついにスサノオも2人の中を認め、国を治める者、つまりオオクニヌシと改名するように告げます。

オオクニヌシには181個の名前がありました。神様の名前は、役割を示しています。
つまりそれだけ役割があったということです。

妻も大勢いました。
正妻であるスセリヒメは、かなり嫉妬深かったといわれています。
因幡の白ウサギのときのヤガミヒメ、越の国のヌナカワヒメや、カムヤタテヒメ、タギリヒメなども奥様です。
タギリヒメは宗像三貴神の長女で、オオクニヌシと共に出雲大社で祀られています。