自分の軸はしっかりしていなくていいんです。
硬く太くなくていい。
「竹」のように、細くてもしなやかな軸がいい。
強い風にも倒れず、
大雪にも折れない、
そんな柔軟な軸であろうと
個人差はありますが、ほとんどの方は
〈自分の軸=強固で何物にも揺るがない〉
と思っているようですが、自分の軸の定義自体がまず違っています。
自分の軸とは、強固で何物にも揺るがないような大木ではありません。
軸が強固で堅いと、大風や大雪などの風圧や重みに耐えられずに、エネルギーを受け流すことができません。
堅いので、来たエネルギーを受け流すことができないのです。
そして、圧がかかったままでいると、
自分の軸に負担がかかるので、
何かの拍子にバキッと折れてしまいます。
自分の軸とは、しなやかな柔軟性のある竹です。
「竹」をイメージするとわかりやすいですが、
大風に吹かれたら「吹かれるままに受け流し」
大雪で重みが加われば「重みにあがわらず」
でも「しなやかで柔軟」だから折れないのですね。
大地にもしっかりとした根を網の目のように張り巡らせているから、風や雪でも土台から倒れない。
「竹」そのものが柔軟でエネルギーを受け流せるだけではなく、
土台もしっかり構築されているので土台からエネルギーを受け流せます。
人生の中では自分以外の要因で決まる物事の方が多く、
柔軟に対応していても、それ以上に臨機応変さが必要な場面も多々あります。
自分の軸を〈しなやかな竹である〉とイメージしているだけでも、
状況を上手に受け流していくことをしやすくなってきますよ。