19.スクナヒコナと国造り
根の国から戻ったオオクニヌシは、海の向こうからやってきたスクナヒコナと協力して豊葦原の瑞穂の国の国造りをします。
このスクナヒコナは、蛾の衣を着て、ガガイモの船に乗って海からやってきます。
一寸法師のモデルと言われています。
名前を聞いても名乗らないので、オオクニヌシは世界一物知りの案山子・クエビコに聞きに行くと、
「カミムスヒの子供だよ」と教えられます。
そこで二柱で力を合わせて、出雲から伊豆あたりまでを開拓し、行政を整えました。
温泉湯治のやりかたや、虫害の駆除法なども教えていたようです。
播磨の風土記には、法律を作ったと残っています。
しかし突然スクナヒコナが常世の国に行ってしまいます。
スクナヒコナは、お酒、薬、温泉の神様として祀られています。
スクナヒコナがいなくなったことでオオクニヌシが途方に暮れていると、海からピカンと光る球体が現れます。
この球体がオオモノヌシという神様です。
オオモノヌシは自分を大和の東(三輪山)に祀れば国造りを助けるといいます。
また、自分はあなたの魂の一部です、ともいいます。
オオクニヌシは自分の魂を輝かせて国を造ったということです。