24.天孫降臨
高天原では、国譲りの交渉中にアマテラスの孫のニニギノミコトが生まれ、子の代わりに孫を降臨させることに決定します。
ニニギノミコトには、天の岩戸で活躍した五柱の神が付き添いました。
アマテラスは三種の神器を授け、鏡を自分の御霊として祀るように命じています。
降臨中に途中で待ち構えていたサルタヒコに先導され無事にたどり着きます。
サルタヒコは、伊勢の国のリーダーです。
降りたところは、筑紫・日向の高千穂。
ニニギノミコトは地上において、人間のリーダーになります。
ニニギノミコトが降り立ったという天孫降臨の比定地は、論議が続いています。
天孫の道案内を終えたサルタヒコは、アメノウズメに送られて伊勢へと帰ります。
そして、漁に出て貝に手を挟まれて死んでしまいました。
これは伊勢の国がアマテラスに従属したことを表すともいわれています。
アメノウズメは、海に棲む生き物をすべて集めて天の神の御子に仕えるかと誓わせますが、
ナマコだけが返事をしなかったため、ナマコの口を切り裂いてしまったといわれています。
サルタヒコとアメノウズメは、三重県伊勢市の猿田彦神社に祀られています。