【大杉文庫】人は死なない

表紙に書いてあることを見て、また怪しいスピリチュアル本かぁと。
たまたま本屋で見かけた私はそう思いました。

それでもなんとな~く気になって手に取ってみて、作者の経歴を見て驚きました。

現役で東大病院のお医者さんが、いかにも怪しげなスピリチュアル本を出せる世の中なんだ。

レジで会計してから結構たちますが、あの時の驚きとしみじみ思った気持ちは、
今でもしみじみ思い出します。

本当に、時代は変わったんだなぁって。

まぁ、時代が変わっても生きていくことには変わりがないので、
私たちは悩んだり喜んだりしながら、変化する時代に対応して生きていくだけです。

その変化の一助に、ちょっと知っていると、
これからの時代を生きやすくなるのではないかと思う本です。

実際に目には見えない世界のことは、誰がなんといおうとも証明はできませんし、
そもそも証明しようと思うことが不毛だったりします。

この本の中で現代スピリチュアルの歴史がまとめられていますが、
それを知っているだけでも、人間の歴史上たったこれくらいの期間なんだとわかります。
この歴史が端的にまとめられているので、それだけでも読む価値あり!です。

作者の方の見えないものに対するスタンスも好ましいです。

あるかないかではなく、あると思って考えてみる姿勢を持ってみる。
もちろんないと思って考えてみる姿勢も同時に持つ。

私もこういう仕事をしていますが、常にある前提とない前提の極を置き、
その中で100段階くらいの検証をおこなっています。

普段はこういう世界のことを意識しないで暮らしていることが多いと思いますが、
もともと日本人は普段の生活の中に神様を見いだしながら生活している民族ですから、
たまには考えてみてもいいのかもしれません。

もちろん、結論を出さずにね。