春分の日~大自然のリズムに乗る~

2018年3月21日は「春分の日」

春分の日って聞くだけで、もうすぐ春~!とわくわくしてきませんか?

春分の日は1948年に公布・施行された国民の祝日に制定されました。
「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」とされています。

ではそれ以前は?というと・・・
春季皇霊祭という、歴代の天皇・皇后の霊を祀る儀式宮中で行われていたようです。
春分の日制定前から「重要な日」だったんですね。

春分の日は、日付けを定めていない祝日です。
毎年3月20日から3月21日頃ですが、5年間の春分の日を見てみると

2018年 3月21日 水曜日
2019年 3月21日 木曜日
2020年 3月20日 金曜日
2021年 3月20日 土曜日
2022年 3月21日 月曜日

となっています。
では、どうやってその年の春分の日を決めるんでしょうか?

春分の日はどうやって決まるの?

節分は江戸時代に取り入れられた、暦の上で季節を区分する「二十四節季」のひとつで
昼と夜の長さがほぼ等しくなる日です。
祝日の春分の日は前年の2月1日に国立天文台が官報で発表する「春分日」を基準にして決められます。

太陽は星の間を移動していますが、その取り道を「黄道」といいます。
地球の赤道を延長したものを「天の赤道」といいます。
「黄道」と「天の赤道」は、傾いているために2点で交差します。
その交点のうちのひとつを「春分点」、もう一方を「秋分点」と呼びます。

黄経は春分点を0度として、夏至点は黄経90度、秋分点は黄経180度、冬至点は黄経270度となります。

そして、太陽が春分点・秋分点の上を通過する瞬間がそれぞれ「春分」「秋分」と定義されて
「春分」「秋分」を含む日のことを、それぞれ「春分日」「秋分日」と呼びます。

ややこしくなってきましたね。
ここまでまとめると・・・
「春分点」黄道と天の赤道が交差する点。
「春分」太陽が、春分点を通過する瞬間。
「春分日」太陽が春分点を交差する瞬間である「春分」を含む日を呼ぶ天文学上の呼び名
「春分の日」国民の祝日
です。

図を書いてみましたが、PCで絵を描くスキルがないので、半分手書き。笑

中心の青い丸が地球です。
赤いラインが「天の赤道」で、ピンクの外側が太陽の通り道である「黄道」です。
一番外側のブルーのラインは、仮に宇宙を球体にくくったラインです。

春分の日とお墓参り

春分の日というと「お墓参り」のイメージを持ってられる方が多いかと思います。

仏教では「春季彼岸会」が行われるので、お墓参りを行う方が多いです。
彼岸とは、春分と秋分を中日として、前後3日間の計7日間を呼び
この期間に行う仏事を「彼岸会」と言います。
最初の日を「彼岸入り/彼岸の入り」最後の日を「彼岸明け/彼岸の明け」
仏教で言う「彼岸(ひがん)」とは、煩悩や悩みの海を渡ってたどりつく悟りの世界
今私たちがいる現世は、「此岸(しがん)」であり、悩みや煩悩に満ちあふれた世界です。
そして彼岸は西、此岸は東にあると考えられているので、
春分と秋分は太陽が真東から昇り真西に沈むことから
彼岸と此岸が通じやすい日であり、先祖供養をするようになったそうです。

春分の日の行事食

春分の日には「ぼた餅」を食べますが、ぼた餅に使われる小豆の赤い色が
災難から身を守てくれる厄除けと考えられ、邪気払い信仰と先祖供養が結びいて
江戸時代に庶民の間で広まりました。

ぼた餅と呼ぶのは、この季節に咲く牡丹から来ているんですって!

そして秋分の日に食べる「おはぎ」と「ぼた餅」は同じものですが
秋分の日に頃に咲く「萩」にちなんで「おはぎ」と呼ぶんだそうです。

同じものであるのに、その季節に咲く花になぞらえて呼び名を変える
日本人の感性って素敵ですね♥

西洋占星術での春分の日は?

また、西洋占星術的にも、春分の日は重要ポイントなんだそうです。
太陽が牡羊座に入るのが、春分の日。
牡羊座は12星座で一番最初の星座です。
春分の日のホロスコープは「春分図」と呼ばれ、その1年の流れを大きく表しているといわれています。

西洋占星術での一番最初の星座である牡羊座は、「誕生」「スタート」などの意味合いがあるそうです。

春分の日に、何か始めると自然のリズムに乗れそうですね!!