「神様名鑑」23.オオクニヌシと国譲り

23.オオクニヌシと国譲り

2人の息子に承諾を得て、タケミカヅチとフツヌシはオオクニヌシに国を譲るように促しました。

オオクニヌシは了解し、そのかわりに日本に一番背の高い大社を建てて自分を幽世の神として祀るようにと約束をかわします。
これが出雲大社の起源です。

現在の出雲大社の本殿の高さは24メートルですが、かつては48メートルもあったという伝承が残っています。

平安時代の貴族の教養本に「雲太・和二・京三」という建物の高さベスト3を並べた句があるのですが、
1位が出雲大社、2位が東大寺、3位が平安京の大極殿ということになっています。
東大寺の高さは約47メートルですから、1位である出雲大社は48メートルあってもおかしくありません。

そして平成12年(2000年)の発掘調査で、伝承を裏付ける13世紀本殿の直径3メートルの巨大な柱の痕跡が出土したことで、
この伝承にも信憑性が出てきました。