「神様名鑑」15.八岐大蛇(やまたのおろち)とクシイナダヒメ

 

15.八岐大蛇(やまたのおろち)とクシイナダヒメ

 

スサノオは、出雲に降り立ちます。
ここで、有名なヤマタノオロチ伝説の事件が起こります。

 

娘を八岐大蛇の生け贄にしなければならずに泣いている夫婦神に、
スサノオが八岐大蛇を退治したら娘のクシイナダヒメと結婚したいと申し出ます。

 

老夫婦というのは、アシナヅチ・テナヅチで、オオヤマツミの子供です。

 

スサノオは8つの門を持つ生垣を作り、門ごとに強い酒を入れた桶をおき、八岐大蛇を酒に酔わせて退治します。

 

このとき尾から太刀が現れ、スサノオはアマテラスに献上します。
これが三種の神器のひとつ、あめのむらくもの剣、後の草薙の剣です。

 

そしてスサノオは、クシイナダヒメと結婚し、新居を構えたのが島根県出雲市の須我神社のあたりです。
これは、スサノオが「すがすがしい土地だ」と言ったことからついた地名です。

 

ここでスサノオは、日本最初の和歌を詠みます。
「八雲立つ出雲八重垣妻籠に八重垣作るその八重垣を」
妻を守る防御として雲(自然)も祝ってくれるという意味です。

 

島根県松江市の八重垣神社には、ふたりの絵も残っています。

 

スサノオは、別人のようになりますが、これは色々な話を統合したからだとも考えられます。
また、悔い改めればハッピーエンドになるという示唆もあります。